民間救命士と消防救命士の大きな違いは?
意外と知らない民間救命士と消防救命士の違いについてお話します。
そもそも救急救命士とは・・・プレホスピタル(病院前)において、主に救急車に同乗し傷病者への応急処置や観察を行い、医療機関まで搬送することが主な仕事
消防に勤めている救急救命士(消防救命士)は、医師の具体的な指示により、心肺停止患者(それに陥る可能性がある重症患者)に対して特定行為(点滴処置や薬剤投与、気管挿管など)を実施することが可能です。
※ 特定行為を実施するためには基本的には、救急救命士として病院での研修や、各種コースにおける参加等により継続的な自己研鑽が必要となります。
また、救急活動に必要な処置や測定なども実施することが可能となっています(包括的指示)
では、民間の救急救命士はどうなのでしょう・・・?
まず、民間救急の救急救命士は病院等での継続的な研鑽が難しいことにより、特定行為を実施することは困難となっています。(そもそも重症な患者は救急車での搬送となりますしね(-_-;))
具体的には、転院搬送の際に医師から 『酸素投与の継続』を指示された場合や、『点滴処置の継続』を指示された場合においては、救急救命士の有資格者であれば対応が可能となります。
ここで!では、転院搬送の際は、消防救急車と、民間救急車どちらを使用(利用)することが良いのでしょうか!?
基本的に医師の指示があれば、消防救命士も民間救命士も行える処置は基本的には変わりません!
緊急的に転院搬送しないといけない場合(緊急走行により一刻も早く病院へ搬送する必要がある場合)を除いては、民間救命士の同乗する民間救急業者を利用する方が良いのではないでしょうか。
※本内容は厚生労働省に確認済
救急車の適正利用にご協力をお願いいたします。